現地就職を目指す
近年日本を飛び出し、留学経験やスキルを活かして海外で働こうと考えている方が増加傾向にあります。ここオースラリアでも専門学校や大学を卒業後に日本に帰国するのではなく、オーストラリアやアジアでの就職という選択を取られる方が増えています。また、ワーキングホリデーが終わった後、学生ビザにまずは切り替え、将来的にビジネスビザ・永住権を目指すパターンもあります。
オーストラリアには、毎年約20万人が移住しているといわれており、他の英語圏の国に比べれば外国人受入制度が整っているため、就職・移住がしやすい国であると言えるでしょう。もちろん、オーストラリア就職を成功させるためには、超えなければならないハードルがいくつかあります。
ブリスベン留学ドットコムのスタッフには実際にオーストラリアの永住権を取得し、現地就職を成功させたものがおりますので、実体験を元にアドバイスしています。オーストラリア移民弁護士とも連携して、最新のビザ情報をご提供しております。
オーストラリア就職の重要ポイント
オーストラリア就職に特に必要となるのは以下の3つのポイントです。
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就労可能なビザ
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関連するスキル・経験・学歴
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英語力
まずは、就労可能なビザがなければオーストラリアで働けませんから、永住ビザの取得を目指すのがベストです。フルタイムで就職する場合、永住ビザを要求されることがほとんどです。
よって、留学→就職につなげる場合はどの分野の学位を取るかによって将来永住権につながるかどうかのターニングポイントになります。
将来どのような仕事に就きたいか、そして就職可能なビザを取得する可能性はあるのかを明確にしたプランの作成が重要です。
就職への道「プランA」
オーストラリアで不足している職業のリストである「MLTSSL」に記載されている職種の勉強をオーストラリアで2年以上する。そして、所定の学位や資格を取得し、永住ビザの申請を行いビザ認可後に就職する。
プランAでオーストラリアでの永住ビザ申請をする場合、英語力・学歴・年齢などの基準毎にポイントが設定されており、所定のポイントに到達した場合のみ、永住権申請が可能となる。(Point Based Skill Migrationと呼ばれる方法)
「MLTSSL」に記載されており留学生でも入学可能なコース例
大学コース例
看護師・助産師・理学療法士・放射線技師・足治療師・その他医療系職種・カイロプラクター・ソーシャルワーカー・IT関連職・エンジニア・会計・高校教師・幼稚園教員・建築士・測量士など
専門学校コース例
自動車整備・大工・溶接工・タイル職人・れんが職人・塗装技術者・エアコン技師など
プランAの特徴
・企業からのスポンサーを必要としない
・永住ビザを取得してしまえば就職活動に制限はないため、どの職種にも挑戦できる。
・専門学校や大学に行く必要があるため、高い学費が必要
・移民法は頻繁に改正が行われるため、当初の計画に変更が必要になる可能性が常にある。
プランAの魅力はやはり企業スポンサーを必要とせずに自力で永住ビザが取得できることです。オーストラリアに来る前に英語力を少しでものばしておく事が永住ビザまでの道のりを短縮するポイントになります。
就職への道「プランB」
オーストラリア現地企業にビジネスビザ・永住ビザをスポンサーしてもらう事で、就労できるビザを取得し就職する。雇用主である企業の所在地により、2タイプのパスウェイがある。
1.雇用主指名永住ビザ:「ENS」
都市部に所在する企業がスポンサーとなるケースでは、まずは4年間ビジネスビザのスポンサーとなってもらい、3年の就労後に永住ビザのスポンサーとなってもらう。
この場合、まずは学生ビザでアルバイトで実績を残し、企業にスポンサーになってもらうことが多い。
2.地方雇用主指名永住ビザ:「RSMS」
地方に所在する企業がスポンサーとなるケースではビジネスビザを経由せず、ダイレクトで永住ビザのスポンサーを申請する場合がある。
プランBの特徴
企業スポンサーを自力で見つける必要がある。
関連する学位や経験が必要。
プランAほど高い学費はいらない。
企業スポンサー先にて就職する。
プランBの場合は、スポンサーを探す事が出来るかどうかが最大のポイントです。過去の成功例としては以下のようなパターンがあります。
・調理師コースでオーストラリア資格を取得→調理師として飲食店で採用→ビザスポンサー
・チャイルドケアコースでオーストラリア資格を取得→チャイルドケアセンターで採用→ビザスポンサー
・溶接コースでオーストラリア資格を取得→塗装会社にて採用→ビザスポンサー
A/Bどちらのプランで進めていくかは、ご本人の職歴・スキル・将来の目標などによって変わってきます。プランAで自力永住ビザ取得を狙いながら、アルバイト等も平行して行い、プランBも視野に入れる方もいらっしゃいます。オーストラリアで就職しオーストラリアに移住したいとお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。
卒業生ビザについて
オーストラリア留学アドバンテージとして、学生ビザでも就労可能ということが挙げられます。また学校卒業後に所定の条件を満たせば卒業生ビザを取得でき、18〜24ヶ月のビザが発給されます。この期間中はフルタイムで働く事ができますので、大学や専門学校卒業後にすぐ日本へ帰国ではなく、英語環境で経験を積んでキャリアアップを目指すという選択ができます。また、卒業生ビザで就労した企業に実績を認められ、ビジネスビザのスポンサーをしてもらい、そのままオーストラリアで就職となるケースもあります。2013年度に新しい卒業生ビザがスタートし、現在2タイプの卒業生ビザが存在します。卒業生ビザの概要は以下のようになります。
新卒業生ビザ(Post-Study Work Stream)
・ビザ期間は24ヶ月
・50歳未満であること
・ビザ申請時はオーストラリアに滞在していること
・オーストラリアで2年以上就学し、学士号(Bachelor)以上の学位を取得してから6ヶ月以内にビザ申請すること
・IELTS6.0以上(各セクション5.0以上)
旧卒業生ビザ(Graduate Work Stream)
・50歳未満であること
・ビザ申請時はオーストラリアに滞在していること
・職業リストであるSOLに記載されている職種の勉強をオーストラリア国内で2年以上し、学位を取得してから6ヶ月以内にビザを申請すること
・自身の申請職種に関連している技術査定期間から認可を得ること
・IELTS6.0以上(各セクション5.0以上)
新卒業生ビザの場合は、専攻学部を問わずに大卒以上が必要になり、旧卒業生ビザであればSOL職種に限りTAFEなどの専門学校でも申請のチャンスがあります。留学をはじめる前にしっかりと将来のビジョンを見据え、そのビジョンに到達するように準備する事が大切です。
Q&A
Q. プランBでビジネススポンサーを見つけるのは難しいでしょうか?
これは、ご自身のスキルや経験、英語力から企業側の採用タイミングなど様々な要因によってその可能性は変わってきます。ビジネスビザの最低賃金として$53,900(2016年現在)となっているため、企業側としてはそれだけの給料を払ってでも採用したい人材になる必要があります。ワーキングホリデーや学生のうちから将来スポンサーになってくれる可能性のある企業で働き、実績を認めてもらうことが大切でしょう。
Q. 学生ビザで働く事はできますか?
学生ビザでの就労がオーストラリアでは認められています。
2週間で合計40時間の就労が可能であり、ホリデー期間中はフルタイムで働く事ができます。
Q. どの職種のコースをとるべきでしょうか?
どの職種のコースを取るかは、ご自身の希望や経験、適性などを考慮する必要があります。またオーストラリアで就職しやすい職種をねらうのかや平均給料はどうなのかなど様々は要因がありますので、コース選びには十分時間をかけましょう。
ブリスベン留学ドットコムでは、留学→将来の就職までをサポートしておりますので、お気軽にお問い合わせください。